はじめに
営業担当として成果を出し、主任を経験し、課長になった時。
正直に言うと、「これまでの経験があれば何とかなる」と思っていました。
しかし、その考えはすぐに変わりました。
課長の仕事は、自分が成果を出すことではなく、チーム全体の成果をつくることだったからです。
営業担当や主任の頃とは、見える景色も、求められる役割も大きく違いました。
今回は、私が課長になって一番苦労したこと、そしてその経験から学んだことをお伝えします。
「答えを出す人」から「考えさせる人」へ
営業担当の頃は、
お客様の課題に対して答えを出すことが仕事でした。
主任になってからも、
困っているメンバーには、すぐにアドバイスをしていました。
しかし課長になると、それだけでは組織は育ちません。
答えを伝えるのではなく、
「どう思う?」
「なぜそう考えたの?」
と問いかける時間が増えました。
最初は遠回りに感じましたが、自分で考えて出した答えの方が、メンバーの成長につながることを実感しました。
メンバー全員に同じ接し方では上手くいかない
課長になって痛感したのは、
人それぞれ価値観も成長スピードも違うということです。
ある人は背中を押されることで力を発揮し、
ある人はじっくり話を聞いてもらうことで前向きになります。
以前は、
「自分が成長できた方法」をそのまま伝えていました。
でも、それではうまくいかないこともありました。
相手に合わせて関わり方を変えることが、マネジメントの難しさであり、面白さでもありました。
自分が頑張るだけでは成果が出ない
営業担当時代は、
努力すれば数字につながる場面が多くありました。
しかし課長は違います。
自分がどれだけ頑張っても、
チームが機能しなければ成果にはつながりません。
そのため、
- 情報共有
- 役割分担
- チームの雰囲気づくり
にも目を向けるようになりました。
「自分が動く」から「チームが動ける環境をつくる」へ。
ここが大きな考え方の変化でした。
厳しさと優しさのバランスに悩んだ
管理職になると、
目標達成のために厳しいことを伝えなければならない場面もあります。
一方で、
相手の気持ちに寄り添うことも大切です。
私はこのバランスに何度も悩みました。
今でも正解は分かりません。
ただ一つ言えるのは、
相手の成長を本気で願っていることが伝われば、
厳しい言葉も受け止めてもらえることがあるということです。
「信頼」は日々の積み重ねでしか生まれない
課長という役職だけで、
信頼されるわけではありません。
約束を守ること。
話を最後まで聞くこと。
困った時に一緒に考えること。
そうした日々の積み重ねがあって初めて、
「この人についていこう」
と思ってもらえるのだと学びました。
役職ではなく、行動が信頼をつくる。
これは課長になって最も強く感じたことです。
課長になって見えた営業の本質
営業担当の頃は、
お客様との信頼関係が一番大切だと思っていました。
もちろん今もその考えは変わりません。
ただ課長になってからは、
社内の信頼関係も同じくらい大切だと感じるようになりました。
メンバーが安心して相談できる環境があるからこそ、
良い提案が生まれ、
お客様にも価値を届けられます。
営業は一人で完結する仕事ではなく、
チームで成果をつくる仕事なのだと実感しました。
まとめ
課長になって一番苦労したのは、
「自分が成果を出すこと」から、
「チームで成果を出すこと」への意識改革でした。
- 答えを教えるのではなく考えてもらう
- 一人ひとりに合った関わり方をする
- チームが力を発揮できる環境をつくる
- 信頼を積み重ねる
どれも簡単ではありませんでした。
それでも、この経験があったからこそ、
営業という仕事をより広い視点で見ることができるようになりました。
もしこれから管理職を目指す方がいるなら、
営業力だけでなく、人を支える力も少しずつ磨いてみてください。
その経験は、きっと次のステージで大きな力になるはずです。

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